人間拡張とOPTY-i

人間拡張とは

人間拡張(Human Augmentation)とは、各種のテクノロジーを用いて人間が持つ能力の増強や存在を拡張させたり、新たな能力を獲得する技術を指します。人間拡張は適用対象別に「身体能力」「認知能力」「知覚」「存在」の拡張に分類され、各分野で研究開発が進められてきました。

海外では新興技術のトレンドとして取り上げられており、人間の視界を拡張するスマートコンタクトレンズや、脳と機械を直接つなぐ技術であるBMI(Brain Machine Interface)などが実用化に向けて研究されています。また日本でも内閣府が主導する「ムーンショット型研究開発制度」の中で人間拡張が扱われており、最近では企業の中期経営計画に人間拡張技術が盛り込まれるケースも増えてきています。

なぜ人間拡張が注目されているのか?

人間拡張はAIやセンサー、高速通信など先端技術の結晶として生み出される最先端のテクノロジーです。人間とテクノロジーが融合することによって能力を増幅や抑制することはもちろん、新しい能力を得ることもできるようになります。これによって様々な業界での活用が期待されています。

メタバース空間での身体感覚の共有

身体能力強化による労働効率の改善

遠隔操作による難関手術の再現

テレイグジスタンス

感覚の共有

触覚フィードバック

国内外の動きと課題

人間拡張はすでに国内外でプロダクトやサービスが生まれつつあり、製造メーカーや通信会社、医療スタートアップなどがその領域に取り組んでいます。

脳には多くの企業がチャレンジしていますが、イーロン・マスク氏率いるアメリカのニューラリンク社はブレイン・マシン・インターフェース:BMI)の研究開発を進めています。

NTTドコモは人間拡張基盤の展開を発表し、人間拡張の領域にチャレンジしようとするプロダクトメーカーを巻き込もうとしています。

人間拡張は人間の能力を必要に応じて最適化する技術であり、これまでの人間の常識を覆す画期的な技術であるとも言えます。しかしながら多くの企業が実証実験段階であり、私達が日常的にこれらの技術を使うようになるにはもう少し時間がかかるでしょう。AIで例えるなら、AIの技術が未成熟で活用事例が少しずつ生まれてきた2015年前後の状態ではないでしょうか。

また課題も少しずつ見えてきています。未知の領域へのチャレンジであることからプロダクトの素材やソフトウェアの開発にも膨大なコストがかかってしまいます。人間拡張にチャレンジする企業はそれなりに長期間の投資が必要です。
加えてプロダクト開発を進めていく上でも障壁があります。人間拡張のプロダクトの多くは人間が直接装着するものであり、それらを抵抗なく受け入れられるかがどうかが最初のハードルになります。適切な使用者が適切な環境で試さなければ思った成果が出せないということも起こるでしょう。こういった研究開発の難しさは人間拡張特有のものであり、多くの企業が直面したことがない課題です。

人間拡張領域で生まれることが予測される問題

また実際に人間拡張が社会実装されていく過程では、倫理的な問題も発生しうるでしょう。例えば人間拡張技術にはAIが多用されることになりますが、拡張されたスキルは誰のものなのか、どこまでが自分のスキルなのかなど、これまでは考えもしなかった種類の問題が多数うまれてくることになります。またスキルのデータを悪用したり改ざんすることで攻撃をするような新しいサイバー攻撃も生まれることでしょう。
人間拡張という人間のためのテクノロジーを幸福追求のために活用するには、このような社会の到来に備えた準備活動が重要になると考えています。

OPTY-iの取り組み

このような将来に起こりそうな問題に対応する社会を作るためには、人間拡張が社会に浸透していく過程で適切に準備を進める必要があります。プロダクトの作り方はもちろん、広め方や使い方のロビー活動、法律や教育環境の整備など必要な取り組みはたくさんあります。OPTY-iは、このような難しい課題解決に挑戦しています。

例えるならば、作られた街をバリアフリーにするのではなく、バリアフリーな街づくりを目指すような営みです。私達が提供している(しようとしている)サービスやソリューションは以下のページをご覧ください。

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